2021年1月出版
発行所:葉っぱの坑夫 www.happano.org
ISBN: 9784901274-5-31(ペーパーバック)、 9784901274-5-48(Kindle)
*価格改定(2024.2):2023年9月のアマゾンKDPの印刷コスト値上げにより、紙の本の販売価格を880円(税込)から1,155円(税込)に変更しました。
オオカミの生き方
著者:ウィリアム・ロング、日本語訳:だいこくかずえ、
まえがき:大竹英洋
[この本について]
オオカミ、それも動物園にいるオオカミではなく、ホンモノの野生に生きる、森や荒野をかけめぐるオオカミとは、いったいどんな生きものなのでしょう。
この本の著者ウィリアム・ロングは、20世紀初頭にアメリカ北東部を長い期間にわたってフィールドワークした作家、野生動物観察家です。GPS(あるいは北斗)もSUVもない時代に、自分の足で歩き、ときにカヌーをつかい、主として一人で広大なアメリカ北部の森を探索しました。
オオカミの家族はどのように暮らしているのか、子どもの教育では何が大切か、狩りをするとき、獲物を分け合うときはどのように振る舞うのか、人間がオオカミから学ぶことは何か。ハイイロオオカミを追った、ロングの実体験によるレポートとそこから得られた考察が語られています。後半に「鳥たちの食卓」を収録。
「まえがき」は北米ノースウッズの森を20年以上、探索し撮影している自然写真家の大竹英洋が書きおろしています。
[著者について]
ウィリアム・ロング(William J. Long、1867〜1952年)。コネチカット州に住み、プロテスタントの牧師として仕事をしていました。そのかたわら、毎年3月になると、最北東部のメイン州をフィールドワークし、多くの野生動物を観察して著書に表しました。「オオカミの生き方」は"Mother Nature: A Study of Animal Life and Death”の中から「The Way of a Wolf」を日本語に訳出したものです。
ウェブ版
「オオカミの生き方」は、2020年3月から10月まで、7回にわたって葉っぱの坑夫のサイト上で連載されました。オンデマンド印刷による紙版とKindle版、Kobo版の本を出版するにあたって、原稿の見直しをし、修正を加えました。
もくじ
まえがき(大竹英洋)
オオカミの生き方
1.ハイイロオオカミを追って
2.リーダーは雌オオカミ
3.狩りとテーブルマナー
4.野生の礼儀は理にかなっている
5.オオカミが羊を襲うとき
6.オオカミの仲間意識
7.オオカミの自然、人間の野生
ウィリアム・J・ロングについて
メイン州地図
鳥たちの食卓
1.朝ごはん
2.サリージェーンとジェイク
3.盗っ人
4.冬の荒野に暮らす鳥たち
5.食い意地男爵