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DISPOSABLE PEOPLE

​ディスポ人間

第13章

 

ぼくには全くいいところなどない。下品で、不潔で、汚れてて、不純。芯まで腐ってる。ぼくは悪臭を放つカエル。鼻そのものが汚れてる。ただの詐欺師で、腐ったもの、姦淫、ぺてん、官僚組織改革の入れ物。

 

誰一人ぼくを信じる者はない。信じるに値しないから、誠実でないから、忠誠心などなく、ウソの塊だから。ぼくは犬だ、ニッガだ、ウソつきだ、使用人だ、見下げたクソ野郎だ。ぼくと結婚しない方がいい、デートしない方がいい、寝ない方がいい、ぼくに目を当てない方がいい、時間や給料をやらない方がいい。ぼくが何かと言えば腐った残骸。これ以上腐れないほどのクソだ。

 

ぼくは糞じゃない、ぼくは汚物だ。ただ臭うだけじゃなく、悪魔のように忌まわしい悪臭だ。真性の闇だ。自分をつくった神様さえ、ぼくが何者か知らない。ウソつきで、盗っ人で、詐欺師だ! ジムに通うこともない太鼓腹のニッガだ。汚い口内で噛みに噛まれ、雑種の犬の足にくっついて離れないガムだ。それがぼくだ。

 

ぼくに価値があるとしたらそれは何なのか? 愛? 優しさ? 思いやり? 教育? ぼくは人間でさえない! ぼくのことを見るな! きみのためだ。

 

ぼくが死ぬことを願ってくれ。そうだ。願うんだ。願いを叶えてくれ。ぼくの頭に疫病を注ぎ込んでくれ。冒涜して、陥落させてくれ。どんな希望も残さぬよう、何ひとつあとに残さぬよう願ってくれ。

 

やあやあやあお仲間のみなさん。ぼくが魚だってわかんないのかい? 耳を傾けてはいるが、何も聞きたくはない。地位の向上、能力強化が大事だとは知ってるが、マンゴーも重要ではないかい?

 

ぼくは:ひとりぼっちで、狂ってて、腹が減ってて、悲しくて、平凡で、心を見失い、使用人で、好色で、病んでいて、臆病。

 

ぼくは使用人を選ぶ。

 

この会話は存在しない。ぼくは存在しない。神様は存在しない。あるいはこの会話が死んでる。ぼくの魂は死んでる。神は死んでる。

 

ぼくは役人を選ぶ。

 

ぼくには治療が必要だ。今晩すぐにスタートせねば。

 

ぼくは魚だ。

 

もっと酔っ払えば、もっと話せる。

 

みなさまのご静聴に感謝します。

 

K.ラブレイス(夕食会の覚書、2011年4月27日)

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