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作:コンガー・ビーズリー Jr. 絵:たにこのみ 訳:だいこくかずえ
著者からひとこと
フランスの作曲家モーリス・ラヴェルについて、この小さな本で書いていることは、実際の出来事ではありません。登場人物や起きたことなど、作品の目的に沿って、著者である私は自分の裁量で自由に描きました。さまざまな報告によると、ラヴェルは大の動物好きでしたが、この話の中に登場する動物たちと、旅の中で実際に出会ったかどうかは不明です。しかしながらラヴェルについて読んだり、彼の音楽を聴いたりして導き出されたことは、少なくとも私にとっては、常識を超えることをいともたやすくやってみせる、並外れた人間だったということです。
私の書いたモーリス・ラヴェルと、E.B.ホワイトの不死身のスチュアート・リトルが、背丈など体つきで似ていることをお許しください。両者が酷似していることは明らかで、それについて弁明はしません。私は8歳のとき、『スチュアート・リトル』を初めて読み、以来いまに至るまで、この小さな友スチュワートは私の想像力の源でした。実際のモーリス・ラヴェルは、身長が150cmそこそこと言われています。この本の中で彼の身長を、故意に小さくしたつもりはなく(アメリカ・インディアンの話に登場するコヨーテのように、彼がどこにいるか、誰といっしょかによって、背丈が変化します)、むしろ彼をときに大きく見せる、優れた人柄や個性を表そうとしました。
Conger Beasley, Jr.
*著者の紹介はこちら(MOKUJIページの下の方)
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